VIVANTドラムの四股名は富栄!元力士の最高位や引退理由の真相
2023年に社会現象を巻き起こしたTBS系日曜劇場『VIVANT』において、阿部寛氏演じる公安警察・野崎の右腕として圧倒的な存在感を放った「ドラム」。愛らしい表情と卓越した身体能力で一躍スターダムへ駆け上がった彼の正体は、10年以上におよび大相撲の厳しい土俵で戦い続けた元大相撲力士です。
現在もバラエティ番組や各種メディア、ドラマで独自のポジションを築く彼ですが、相撲ファンや視聴者の間では「現役時代の四股名は何だったのか」「所属部屋や番付の最高位はどこまでいったのか」「なぜ若くして角界を去ったのか」といった疑問が絶えません。本稿では、公開された公式記録や当時の取材証言をもとに、元力士・富栄ドラムの知られざる足跡と激動のキャリアを徹底検証します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ドラムの現役時代の四股名は「富栄 龍太郎(とみさかえ りゅうたろう)」、本名は富田勇哉(とみた ゆうや)。
- 要点2:名門・伊勢ヶ濱部屋に所属し、最高位は東幕下6枚目。関取(十両以上)昇進目前まで迫る実力派の小兵力士だった。
- 要点3:引退の決定的な要因は重度の腰椎椎間板ヘルニアと股関節の故障であり、不屈の闘志で俳優へと転身し大ブレイクを果たした。
【四股名の真相】「VIVANT」ドラムの現役時代の四股名と本名
『VIVANT』での作中名「ドラム」があまりに定着したため、芸名や本名と混同されるケースも珍しくありませんが、彼の現在の芸名は富栄ドラム(とみさかえ ドラム)です。そして、現役の大相撲力士として土俵に上がっていた頃の四股名は「富栄 龍太郎(とみさかえ りゅうたろう)」でした。
四股名の由来は、本名である富田勇哉(とみた ゆうや)の「富」に、当時の所属部屋関係者や師匠の願いが込められた縁起の良い「栄」を組み合わせたものとされています。相撲界において四股名は力士の魂そのものであり、現在名乗っている芸名「富栄ドラム」の「富栄」は、力士として13年間戦い抜いた誇りとアイデンティティをそのまま引き継いだものです。
兵庫県神戸市出身の彼は、学生時代から柔道で全国レベルの実績を残し、高校へは進学せず中学卒業後の2008年春場所(3月場所)で大相撲の世界へ飛び込みました。角界入り当初からその類稀なる運動神経と負けん気の強さは、親方衆や裏方の間でも高く評価されていました。

【力士時代の全貌】最高位は幕下6枚目!名門・伊勢ヶ濱部屋での成績
富栄ドラムが所属していたのは、第63代横綱・旭富士(現・伊勢ヶ濱親方)が率いる名門伊勢ヶ濱部屋です。同部屋は、第70代横綱・日馬富士や第73代横綱・照ノ富士をはじめ、数多くの関取を輩出した角界屈指の強豪部屋として知られています。
当時の日本相撲協会の公式取組記録によると、富栄の現役時代の主な戦績とプロフィールは以下の通りです。
- 初土俵:2008年(平成20年)3月場所
- 最高位:東幕下6枚目(2019年3月場所)
- 通算成績:110勝88敗7休(78場所)
- 得意手:押し、寄り、出し投げ
大相撲のピラミッドにおいて、幕下上位(15枚目以内)は「関取」と呼ばれる十両・幕内の給与所得者層に最も近い激戦区です。最高位東幕下6枚目という位置は、勝ち越しを重ねればいつ十両へ昇進してもおかしくない極めてハイレベルな領域でした。大型力士がひしめく現代相撲において、小柄な身体で幕下上位に定着し続けた事実は、彼の技術と基礎体力の高さを証明しています。
【データ比較】富栄ドラムの力士時代と現在のプロフィール比較
力士時代と芸能界転身後の変化を客観的なデータで把握するため、スペックとキャリアの推移を一覧表にまとめました。
| 項目 | 力士時代(富栄 龍太郎) | 現在・俳優(富栄ドラム) | 編集部の分析・特記事項 |
|---|---|---|---|
| 活動名義 | 富栄 龍太郎(本名:富田 勇哉) | 富栄ドラム | 四股名を芸名に継承し独自の個性を確立 |
| 体格(身長・体重) | 身長 167.5cm / 体重 約120〜125kg | 身長 168cm / 体重 約120kg前後 | 力士としては小兵ながら驚異的な体幹を保持 |
| 所属組織 | 日本相撲協会(伊勢ヶ濱部屋) | フリーランス/個人マネジメント | 組織依存から自立したタレント展開へ |
| 最高到達点 | 東幕下6枚目(関取一歩手前) | 日曜劇場主要キャスト・世界的知名度 | 相撲での挫折を芸能界での大躍進に昇華 |
| 身体能力の特徴 | 体重120kg超でのバク転・俊敏な動き | スタント不要のアクション・表情の演技力 | 「動ける巨漢」としての唯一無二の市場価値 |

【引退理由の深層】度重なる怪我とヘルニア|土俵を去る決断の背景
関取昇進が現実味を帯びていた富栄が、なぜ2021年3月場所をもって引退を決断したのか。その真相は、過酷な稽古と土俵生活がもたらした度重なる重傷にありました。
現役時代の富栄は、身長168cmという力士としては極めて小柄な体躯を補うため、連日の猛稽古と徹底した増量で体重を120kg台まで引き上げていました。しかし、200kg近い巨漢力士たちと真っ向からぶつかり合う負荷は、徐々に彼の肉体を蝕んでいきました。
当時の報道や本人が後のインタビューで明かした証言によると、特に深刻だったのが腰椎椎間板ヘルニアと股関節の負傷でした。度重なる激痛で歩行すら困難な状態に陥り、神経ブロック注射や手術などの治療を受けながら土俵に立ち続けたものの、力士生命の限界を迎えていたのです。
「これ以上相撲を取り続ければ、将来的に日常生活すら送れなくなる恐れがある」という医師からの宣告と自身の肉体の悲鳴を受け止め、2021年3月場所、惜しまれつつ現役引退を届け出ました。不本意な形での幕引きではあったものの、この潔い決断がその後の劇的なセカンドキャリアへの扉を開くことになります。
【元力士から大ブレイク俳優へ】VIVANT抜擢の経歴と現在の活躍
相撲界を引退した富栄ドラムは、かねてより抱いていた「エンターテインメントの世界で人を笑顔にしたい」という情熱を形にするため、即座に行動を開始しました。
当初は自身のYouTubeチャンネル「ブヒブヒちゃんねる」を開設し、120kgの体型で鮮やかなバク転を披露する動画やトレーニング風景を投稿。その並外れた身体能力と愛嬌のあるキャラクターがSNS上で話題を呼びました。その後、本格的に俳優を目指してオーディションを受け始め、Netflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』へのエキストラ・相撲指導としての参加を経て、運命の転機が訪れます。
2023年放送のTBS系日曜劇場『VIVANT』において、福澤克雄監督に見出され、メインキャストの一人である「ドラム」役に大抜擢されたのです。作中では林原めぐみ氏によるスマートフォンの音声アプリを通して会話するという前代未聞の設定を見事に演じ切り、セリフを発しないにもかかわらず、その豊かな表情と機敏なアクションで視聴者を虜にしました。
大相撲で培った強靭な足腰と礼儀作法、そして怪我を乗り越えて培われたメンタルの強さが、俳優としての圧倒的な武器となった瞬間でした。

一般に知られていない盲点とネットの誤解
富栄ドラムの経歴に関しては、ネット上でいくつかの誤った情報や先入観が散見されます。ここで主な誤解を整理・是正しておきましょう。
- 誤解1:十両や幕内を経験した「元関取」である
→ 事実:最高位は「東幕下6枚目」であり、大相撲の規定上は関取(十両以上)には届いていません。しかし、幕下一桁は関取とほぼ同等の実力を持つ猛者たちの集まるポジションです。 - 誤解2:演技未経験の素人がいきなりVIVANTの主役に抜擢された
→ 事実:引退直後からアクション練習や演技レッスンを泥臭く重ね、現場の下積みを経験した上で自らの実力でオーディションを勝ち取っています。 - 誤解3:相撲部屋を不祥事やトラブルで辞めた
→ 事実:引退の理由は前述の通り純粋な身体の故障(ヘルニア・股関節等の怪我)です。親方や部屋の仲間との関係は引退後も良好であり、温かい後押しを受けて芸能界へ進出しています。
【プロの結論】アスリートのセカンドキャリアと「自己の再定義」に見る教訓
富栄ドラムの歩みは、現代のキャリア論や組織心理学の観点からも極めて示唆に富むケーススタディです。
多くのアスリートが直面する「競技引退後のアイデンティティ喪失」に対し、彼は自らの過去を否定することなく、四股名「富栄」を芸名に残し、相撲で鍛えた巨漢と柔軟性を「唯一無二のタレント性」として再定義しました。ひとつの組織や分野で挫折を経験しても、培った基礎能力を異なるフィールドへと適切に移植・適応させる柔軟性こそが、不透明な時代を生き抜く強力な生存戦略であることを如実に物語っています。
【ドラム 四股名】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:富栄ドラムの現役時代の四股名と本名は何ですか?
A1:四股名は「富栄 龍太郎(とみさかえ りゅうたろう)」、本名は「富田 勇哉(とみた ゆうや)」です。所属部屋は伊勢ヶ濱部屋でした。
Q2:相撲界での最高位と通算成績はどのくらいでしたか?
A2:最高位は「東幕下6枚目」です。通算成績は110勝88敗7休(78場所)を記録し、十両昇進を狙える幕下上位で長年活躍しました。
Q3:なぜ若くして相撲を引退したのですか?
A3:深刻な腰椎椎間板ヘルニアと股関節の怪我の悪化が直接の引退理由です。日常生活への支障を避けるため、2021年3月場所をもって現役を引退しました。
Q4:現在の身長と体重、主な活動内容は?
A4:公称サイズは身長約168cm、体重約120kgです。現在は俳優・タレントとしてドラマ、バラエティ番組、CM、YouTubeなど多方面で活躍しています。
まとめ:小兵力士の不屈の魂が切り拓いたセカンドキャリアの到達点
日曜劇場『VIVANT』で愛されたドラムの魅力の根底には、大相撲・伊勢ヶ濱部屋で「富栄」として13年間、巨漢力士たちと真っ向からぶつかり合ってきた泥臭い努力と鍛錬の日々がありました。
怪我による失意の引退を経験しながらも、自身の強みを信じてエンターテインメントの世界へ飛び込み、唯一無二のポジションを確立した富栄ドラム。力士時代の誇りを胸に挑戦を続ける彼の躍進は、今後も多くの人々に勇気と驚きを与え続けるはずです。 (出典: ドラム 四股名(Yahoo!ニュース))